舞台とお酒が好きな人の備忘録

舞台とお酒が好きな人の備忘録です。

7/9観劇 Second Season ミュージカル『スタミュ』

久しぶりの2.5次元舞台!いつぶりだ?去年の牙狼ステ以来か?いや、『うつろのまこと』もある意味人形浄瑠璃2.5次元だからそう考えると久々じゃないんだけど。。。とにかく行ってきました!

Second Season ミュージカル『スタミュ

原作:ひなた凛/脚本:ハラダサヤカ

演出:吉谷光太郎/振付:ただこ

会場:日本青年館

Second Season|ミュージカル「スタミュ」

実は私、原作について1ミリも知りません!!じゃあなんで行ってきたのか。。。最近とあるボーカルグループの一人が気になってまして。。。その子がアンサンブルで初舞台だったんです!発表された時から初舞台か〜、観たいな〜的な軽い気持ちで考えてたんですが、同僚が同じグループの他の子にどハマりしており、仕事中ずっとそのグループの話を聞かされるもんですから笑、次第に初舞台熱が高まっていって。。。

ダメですね。。。酔っ払ってる時に譲渡さがしちゃ。。。と、その同僚を連れて別々の席で結局観に行ったのでした笑。

話についていけないが笑、ダンスとショー演出かっこよい!

前述の通り、原作について1ミリも知らない私。なんか演劇部の話〜ぐらいの知識しかないまま突撃したので、前半ぜんぜん話についていけず。。。

でも楽曲が一つ一つ、かっこいいですね。あとダンスが!振り付けが!!すげえ!!!アンサンブルの人たち、めっちゃダンス上手い人ばっかり。難しそうな振り付けでゴリッゴリに踊ってて、圧巻でした。

あとあと、ショー演出がかっこよかった。絵作りが上手いっていうか、常に舞台上が観ていて綺麗っていうか飽きない。だから、舞台というよりもショーを観ているような感じで楽しめました。ただ、ミュージカルパートは単体で楽しいんだけど、間のつなぎがワンパターンだからちょっと中盤飽きてきた感あったけど。。。これは私が原作知ってたらもっと違ったのかもしれない。

キャストについて

キャストも特段、この子はもっと頑張れ〜。。。!みたいな子もいなかったし(上から目線すいません)。華桜会メンバー、おそるべしですね。みんな神作画すぎて。。。なっがいあっしに燕尾服が似合うのなんの。。。

私が目当てでいったアンサンブルキャストについては。。。めっっっっ。。。。ちゃ!!!!可愛かった。。。ほとんどダンスだったけど、たまに一生懸命演技してるの可愛かった。あと、一回タイミング間違えて、他のみんなと違うタイミングで自信満々に違うフリしてるのも可愛かった。。。



今回はいつもと違う感じでしたが、楽しんできました。最近は推しが出る以外は2.5観てなかったけど、やっぱりかっこいい子たちが歌って踊るのを見るのは楽しいね爆!他の2.5も観たくなっちゃうな〜。こうしてどんどん舞台欲が深くなってきて、財政ばかりが厳しくなっていく。。。よよよ。

7/6観劇 project navakov vol.1 『ヘッダ・ガーブレル』

こんにちは。最近は、推しの映像作品撮影が順調に言っているようでなにより。

7月初めての観劇行ってまいりました〜。文学座所属の演出家、稲葉賀恵さんの『ヘッダ・ガーブレル』。5月に寺島しのぶさんが演じたバージョンの観劇モニターがあたり初めて観に行って、気になって戯曲も購入、すっかりヘッダという女性にハマってしまった私。今回のヘッダも面白そうだな〜と思って行ってまいりました。

leo-writer.hatenablog.com

『ヘッダ・ガーブレル』

作:ヘンリック・イプセン/訳:原千代海

演出:稲葉賀恵

会場:VACANT

projent navakov

「この世の中で、私に向いているのは一つのことっきりなのーー退屈すること、死ぬほどね。」

VACANT超おしゃれ!

今回の会場は、原宿にあるVACANTというレンタルスペース。初めて行ったんだけど超おしゃれ!てか普通に使ったんじゃあそこまでおしゃれに使えないのかもしれないけど、稲葉さんの手腕なんですかね。どうおしゃれかは空間説明するの下手なんでリンク先の写真を見ていただければ。。。壁が板張りなんで、ログハウスみたいな匂いがしました。会場は二階なんだけど、奥に一階に繋がる階段があってそれも舞台の中に組み込まれている感じな配置でした。

さわやかイェルゲン、メンヘラちっくなエルヴステード夫人&エイレルト

当たり前なんだけど、シス・カンパニーバージョンと登場人物たちの印象が全然違う!

まず内藤栄一さん演じるヘッダの夫イェルゲン。前は小日向文世さんがやったので絶妙にうざい感じだったんだけど笑、内藤さんのイェルゲンはさわやかさ漂う感じ。でもヘッダの嘘を真に受けて、喜ぶところは思わず笑っちゃうくらいアホさが出ててよかったです。

長尾純子さん演じるエルヴステード夫人は、すごいメンヘラ臭が。。。笑 髪型と声が伊藤修子さんに似てたので、それもあってかも。でもヘッダが
エルヴステード夫人の髪を妬んでいたり、髪の毛を燃やしてやるっていうセリフは、やっぱり長い髪型じゃないと活かされないんじゃないかなぁと思ってしまぅった。長尾さんはマッシュルームっぽいボブだったので、そこだけ違和感でした。

同じくらいメンヘラみを感じたのが萩原亮介さんのエイレルト。ヘッダへの迫り方が、病的でエロい。。。その反面、エルヴステード夫人にもベタベタするし、こいつヤベーやつだろ!感が半端なかったです。

純粋な印象のヘッダ

上記のごとく、ヘッダ以外のキャラが強くて笑。演じた藤崎あかねさん自体の見た目の印象もあるけど、今回のヘッダは純粋な女性のような感じがしました。寺島しのぶさんのヘッダは、抱えている闇が滲み出してて時折純粋な本音が垣間見えるっていう感じだったんだけど。

ヘッダは“人生に目的を見出せない”女性。その反面、目的があるのとはちょっと違うかもしれないけど、エルヴステード夫人やエイレルトは盲目的に生きている。だからこそちょっと異常な雰囲気さえ感じてしまう。

シス・カンパニー版はヘッダこそが異質な感じがしたけど、それが逆な感じを今回は感じたのが面白かったな〜。

ピアノが。。。

ヘッダが昔から使っていたピアノ。彼女は最後にこのピアノで舞踏曲を弾いて、不謹慎だとなじられた後に拳銃自殺をします。そんな重要アイテムであるピアノはもちろん舞台にあったんだけど、もう一つの重要アイテムである拳銃の入ったケースを、冒頭でピアノの中から取り出したんだよね。。。

その演出自体はすごく好きなんですが、大切にしてるピアノに拳銃入れるかな?ってちょっと思ってしまった。もしかしたら大切なピアノではないのかもしれないけど、先述のごとく今回のヘッダはすごい少女っぽい印象だったので、だからこそ前の家からのピアノに固執してるのかなと思ったところもあって。

あと、もう一つの名?シーンで、エイレルトの原稿をヘッダが焼くシーン。今回のセットにはストーブっぽいものがないのでどうするのかな〜と思ったら、ヘッダが蓋を閉めたピアノの上にのって、階段下に原稿をばらまくことで焼くことを表現するという演出でした。この時もピアノの中からどんどん原稿がでてくるでてくる。。。

これもこういうおしゃれ*1な演出、大好物なんだけど、大切なピアノ壊れちゃうよ汗 的な老婆心でヒヤヒヤしてしまった。。。あとヘッダこと藤崎さんのすぐ横には、壁も何もなく階下が広がっている状態なので、彼女すごく小さかったし落ちないかと心配になっちゃった。。。



と、ちょっとだけ違和感なところはあったんですが、総じて満足した公演でした!稲葉さんが10月に新国立劇場でやる『誤解』のチラシビジュアル好み〜。観に行こうかな。

何かあればお気軽に!
お題箱

*1:もう少し深みがある言葉を使いたいけどわからん。。。

推しと映画の趣味が違う私が、テレビで『マッドマックス』を観た

ややお久しぶりです、こんにちは。9月まで推しの現場なさそうだったのですが、7末にイベント発表されました〜!でもGWにもやった新聞社でやるキャパがクソ狭いイベント。。。前回は同担さんが当ててくれていけたものの、今回出演者も増えてるしどうなることやら。。。あたるといいな〜。

あと、昨日から推しが映像作品にクランクインしたようで。舞台が空いてたのは撮影のためだったのか、と思うとちょっと嬉しくなる今日この頃です。

さて。


推しと映画の趣味が違う

推しは、すごい映画好き。よくブログにも映画の感想を書いてくくれるんですが。。。好きなジャンルはホラー、アメコミ系、ハリウッドアクション。この映画の趣味が私のものと結構違う笑。ちなみにここ最近推しが感想ブログを書いた作品と、私が最近見た3作を比べてみると。。。


推しの場合:
ジャスティスリーグ
ワンダーウーマン
マイティ・ソー 〜バトルロイヤル〜』

私の場合:
娼年
全員死刑
『パーティーで女の子に話しかけるには』


こんな感じ。。。で?って感じですが、何が困るってブログにコメントするのに困るんですよ笑。趣味が違うから、面白そうですね、今度見て見ます、みたいなぺらっぺらのコメントしか書けないわけで笑。たまーに、園子温の映画とか、私も好きなサイコサスペンス系の作品だとそれなりにつっこんだコメントも書けるけど。

テレビで『マッドマックス』がやっていた

そんな前段がありまして、もっと推しが好きなジャンルの映画もみたいな〜と思ってたし、自分はメジャー作品知らなすぎる*1なあとも思ってまして。もう人生折り返し地点だし笑、もっと生きてるうちにいろんな作品見ないとな〜と思ってました。

そんな中、先週金曜休みをもらってたんですね。で、家で引きこもってたら、テレ東の午後のロードショーというやつで『マッドマックス』をやってたので見て見ました。

『マッドマックス』、全然見たことないけど、暴走族がヒャッハーしてる映画というイメージ。。。そのシリーズ1作目がやってたんですが、なんと1979年の作品だったんですね。そんな昔から続いてたシリーズだったのか。。。知らなかった。。。ちなみに推しさんも好きで、『怒りのデス・ロード』は観に行ってましたね。

内容はやはり暴走族がヒャッハーしてる映画だった笑。ヒャッハーしてるやつらを、同僚、妻子を殺されておこ(マッド)になったマックスが復讐する話。舞台は近未来っていう設定だけど、当時からした近未来だから、今を生きる私からしたら古臭い感じは否めないですが笑。でも、多分この映画がヒャッハー達の先駆者で、のちのヒャッハーしてる奴らに影響を与えた映画なんだなあと思うと感慨深いですね。

マックス、警官なんだけどおこだから暴走族達を私刑にしようとするんだけど、みんな最終的にトレーラーやらにぶつかって自滅してる。自分の手でやっつけたのは、同僚を殺したやつだけだったんじゃないか?

悪役好きの私としては、暴走族ナイトライダーのリーダー、ヒュー・キース・バーン演じるトーカッターが良かった。前髪のセクションカラーとか最高(フェチ)。あんな感じで、迫られて、自分が持ってるアイスクリーム食べられたらクラクラきちゃいますね*2

トーカッターで検索したらこんな動画出てきました。

www.youtube.com

『怒りのデス・ロード』公開時に撮られた、ジョージ・ミラー監督とトーカッターさんのマナームービーのようですが。。。最後の“Have a lovely day(素敵な1日を)”ってめっちゃかわいい〜〜〜〜!!ギャップ萌えなわたくし、このおじいちゃんに落ちそうでしたわ!!!好き!!!!



と、推しを知ろうと、映画をみたら新たな推しに出会いそうになったっていう話でした笑。でも、名作へのオマージュっていろんな作品の中に隠れてると思うから、知ってるとより楽しめるし、ドヤれるよね(誰に)。テレ東の午後のロードショーは今後も活用して行きたいと思いました。


あと有言実行でお題箱作りました。よければ何か聞いてやってください!
お題箱

*1:天邪鬼気質なので流行り物は避ける傾向があるw

*2:映画だと、この後急所蹴られるけど

6月観劇まとめ

すでに6月も最終週。今月はもう観劇の予定ないので(何か飛び込みで入ってこなければ)6月観たものをまとめてみます。


●6/3、6、7、9、10『うつろのまこと―近松浄瑠璃久遠道行』
●6/14 男劇団 青山表参道X 旗揚げ公演 『SHIRO TORA~beyond the time~』
●6/20 『ジョン万次郎 もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ』
●6/23 BQMAP『月感アンモナイト


あっ意外と少ない笑。推し舞台の『うつろのまこと』は結局6回観てるけどな。。。*1作品ベースだと4つしか観てなかったんですね。

この中だとダントツで『うつろのまこと』が面白かったなあ。観劇後も近松門左衛門関連の本読んだり、浄瑠璃について調べて観たり、遊女から派生して娼婦文化知りたい欲が復活したりと、知識欲がどんどん湧いてきて退屈してないです。

9月まで推しの現場がなさそうなので、チラシに惹かれたり興味がある作品など観に行こうかな。来月はとりあえず2作ほどチケット取っているのがある。他にも観たいタイトルはあるのですが、スケジュールとお財布と相談しつつ。。。


そういえば、年末に今年行った劇場の回数とかまとめたりしたら面白いかも。あと、行ったことない劇場しばりで舞台観に行ってみたりしても面白そうですね。意外と、行く劇場って偏ってるなあと思ったので。


というわけで7月最初の観劇は6日なのでそれまでネタが。。。質問箱でもおいてみようかしら。

*1:10日は追加公演があったのでマチソワ

6/23観劇 BQMAP『月感アンモナイト』

BQMAP『月感アンモナイト』

作・演出・美術 奥村直義
会場:シアターサンモール

www.bqmap.com

今回もチラシに惹かれて観に行ってきました。そこはかとなく漂うアングラ感、不条理感。。。これは。。。!?と思ったんだけど、ちょっと思ってたんと違かった笑。

思ってたんとちゃう

元来、くらーい話が好きです。誰も救われないような話。それにちょっと耽美要素があると最高。ちなみに推し以外で好きな男性は、ハンターハンターヒソカ様と、マッツ・ミケルセンの方のハンニバルと(ホプキンス様も嫌いではない)、ジャレッド・レトジョーカーです。

そんな私がチラシに惹かれて観に行った本作。オープニングの音楽からあれ?って感じがして。。。なんか、さわやかだぞ??もしかしてそんなにドロドロしてないの?この舞台??と。。。

その予感は的中しました笑。てか、結構歴史ある劇団なんだから、知っとけって話ですけどね。江戸の名残がある大正、芥川龍之介平井太郎=江戸川乱歩アンモナイト。。。このキーワード達、めちゃくちゃ刺さるんだけどな。そのまとめあげ方が、私が好きな感じとはちょっとずれてました。ごめんなさい。

和傘に一文字ずつ、タイトルを映し出すオープニングは幻想的で良かったです。あと、制服姿の眼帯つけた少年たちが、追い込まれるシーンはちょっとライチ☆光クラブを彷彿とさせて好きですね。

感想(つっこみ)と疑問箇条書き

以下、思ったことと疑問に感じたことを箇条書きでまとめます。中には私の知識不足もあるかもしれないので、ご存知の方はぷぷって笑うかご指摘頂けますと幸いです。あと、これはアンモナイトシリーズの第1作目らしいので、続編の『パノラマスイッチ』につながる伏線なってこともあるかもしれません(ネタバレ含みます)。

  • 芥川龍之介平井太郎江戸川乱歩)って本当はどれぐらい交流あったの?
  • 芥川龍之介アンモナイトって何か関係あるの?
  • 冒頭の、声だけしか登場しない妻と芥川の会話シーン。芥川の記憶が混濁してるようだけどこの伏線は?河童について思い出そうとしている影響で、通常の記憶にも影響がでるってことだったのか。。。
  • 自分のことを“乱歩くん”と呼んでと主張する平井に対し、頑なに“太郎くん”と呼び続ける芥川。これは何を意味している?最終的に平井は、特別なひとなら“太郎くん”でもいいって言ってるし。。。二人がお互いを信頼できる関係性になったってっいう演出なのかな?
  • 芥川の家に平井が“突然くる”、“土足で上がってくる”ところの伏線があるのかと思ったらなかった(気がする)。平井は芥川の妄想とかいうオチなのかと思った。
  • 殺陣が全体的にぬるっとしている。
  • 柴木丈瑠さん演じる、本当は天狗の甘粕さん。ずーっとかき氷食べながら出てくるので、妖怪だってことはうすうす気づいてたけど、かき氷が伏線で実は雪男でしたとかだったら面白かったのに。ガチで氷すきなだけかーい。
  • 妖怪一座の中で化け猫だけが生き残る(?)。なんで猫だけ。。。と思ったけど、のちにこの猫が『我輩は猫である』の猫になるから残ったのか!?でも時系列的にはりょっと無理がありそうですね。
  • 芥川龍之介と河童の関係は?これは調べてみたら、芥川って結構妖怪好きだったらしいですね。あと『河童』という作品もありました。

河童 (集英社文庫)

河童 (集英社文庫)

竹内順子さん。。。!

私が生まれて初めて遠征したのって、ハンターハンターミュージカルだったんですよ。アニメ第一弾の声優さんが、舞台でも同キャストでやるっていうのが売りだったやつ。その時、ゴン役の竹内順子さんが、足傷だらけにして飛び回ってたの観て感動したんですけど、それ以来ウン10年ぶりの生順子さん!*1

『月感アンモナイト』はアンサンブル的な役でしたが、カーテンコール後に『パノラマスイッチ』のCMと銘打った寸劇がありまして。その時の語り手をやってらっしゃった。素敵な声だな〜。順子さんの演技もうちょっと観たかったな。



と、想像とは違い、好みどストレートという感じではなかったですが、まあまあ(失礼)楽しんできました。これもまた一期一会。。。ツイッターでもつぶやきましたが、日本の文豪について知識がなさすぎなので、勉強しないとなあとも思ったのでした。

*1:多分お声は何かしらで聞いている気がする

6/20観劇『ジョン万次郎 もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ』

『ジョン万次郎 もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ』

原案:「ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂」(集英社文庫)マーギー・プロイス/著 金原瑞人/訳
脚本:鈴木哲也/演出:大関
主催:テレビ朝日ミュージック/ローソンエンタテインメント
会場:EXシアター六本木

mottorekishi.com


劇団ひとりじゃないほうのジョン万次郎。観て来ました。

※注
また“合わない”タイプの芝居になりますので、辛口ご容赦ください。。。

そもそもな話

このもっと歴史を深く知りたくなるシリーズですが、『剣豪将軍義輝』(後編だけ)、『桃山ビート・トライブ』と観せて頂いてるんですが。。。なんか、普通、な感じがするんですよね。。。ストーリーもつまらなくない、キャストも舞台セットも豪華、どこが悪いというわけではないんですが、当たり障りのない芝居という印象で。。。

今回のスタッフも、前2作と同じだったので、またいつもと同じ感じなのかな〜と思っておりましたが、予想を裏切らなかった笑。舞台セットもいつも通り、奥行きがあって、可動式の階段舞台。音楽も壮大な感じ。あとさ〜。。。照明が。。。暗転多いんだよな〜。。。あと、要所要所で暗転になるタイミング、早い気がします。もう少し余韻あってもいいんじゃないの、とシロートながら私は思ってしまいました。


キャストについて

キャストもこのシリーズ常連さんが目立ちますが、注目は溝口啄矢、石原壮馬、正木郁のドリフェス!勢ですね。ドリフェス!勢はプロジェクト終了とともに一気にみんな舞台出演多くなった感じがする。ドリフェス!はお仕事でちょっと関わらせて頂いたこともあって、この3人が揃って出演するということで注目してました。

ちょっと失礼を承知で書いちゃうけど、3人とも、ちゃんとお芝居できるんだね!ドリフェス!は慣れない声優業で棒読み気味だったんだけど(でもそれがあのプロジェクトの味でもあると思うので否定はしないです)、ちゃんと舞台上でお芝居してて関心というか安心しました笑。

ジョン万次郎は、漂流した先でアメリカの捕鯨船に拾われて、言葉も何もわからない状況から持ち前の好奇心と探究心でアメリカ人と交流し英語を身につけていきます。そのアメリカ人勢と日本人勢のやりとり、全部日本語セリフで行われるんだけど、ちょっと無理あるかなあと。。。そもそも、寿里さん以外、体格的にみんな日本人にしか見えないよ笑。寿里さん以外(2回目)。

細貝さんなんかシアトル育ちだから英語でやればいいのにと思ってしまった。*1でもその場合観客側に字幕とか出さないとだから、難しいんですかね。

あと、キャストのほとんどが、アメリカ人と幕末の名士たちの1人2役を演じてます。寿里さんとか、輝山くんとか、シリーズの常連は日本人役の方がすごくやりやすそうにやってた印象でした笑。かっちは、見た目が外国人少年みたいだからアメリカ人の役もハマってた。役名イッチだったし笑。

山崎樹範さんに脱帽

今回のMVPは山崎樹範さんの勝海舟。彼が出てると、舞台上のテンポがい意味ですごく乱されるんですよね。冒頭で書いた“当たり障りない感じ”って、テンポが一定だからなんだと思う。なので、山崎さんの型破りな演技がいい感じに雰囲気をぶち壊して、風通しよくしてくれてました。彼の登場シーンは笑ったな〜。

長ゼリフ長すぎ問題

クライマックスのジョン万次郎の長ゼリフ。。。長すぎやしませんか笑。いや、長ゼリフなんだから長いの当たり前なんだけどね。さすがに長すぎるよ〜。。。長いのはいいんだけど、しゃべってるみぞたく以外が棒立ちすぎるよ〜。。。みんなもっと芝居してよ〜。。。(もしかしてちゃんと芝居してて、私の感受性不足だったらすいません)。



以上、いつも以上に辛口失礼いたしました。このシリーズ、演出家そろそろ変えた方がいいと思うよ。歴ためライブのほうはおもしろいんだけどな〜。。。

*1:実祭稽古の時に、細貝さんが全部英語でやったこともあったそうです。みぞたくは本当に何言ってるかわかんなくて、感覚をつかむ参考になったと。アフタートークより。

6/14観劇 男劇団 青山表参道X 旗揚げ公演 『SHIRO TORA~beyond the time~』

男劇団 青山表参道X 旗揚げ公演 『SHIRO TORA~beyond the time~』

脚本:亀田真二郎/演出:伊藤マサミ
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo

oscar-aox.jp


事務所発の男性演劇集団。企画としては何番煎じぐらいでしょうか?劇団パッチとか、劇男とか、番町ボーイズとか、もういろいろありますよね!で、今回はオスカープロモーションときたもんだ!しかもパートナーはネルケ!旗揚げ公演なのにアイーア!?大丈夫なの?埋まるの?めっちゃきになる〜!!!ってことで、運良くご招待いただきましたので二つ返事で行ってきました。

そういえばこれがラストアイーアになるかもしれんな。。。

ネタバレ気にしないので、ご注意ください。




とにかく多い

オープニングナンバーと共にキャストがうわ〜って出てくるんだけど。。。とにかく多っ!日替わりキャストの方も含めると、30人もいるんですね。。。しかも男子高設定だから、みんな衣装が似てて見分けつかないよ!白虎隊役の三人もおんなじ髪型と衣装だし。。。

オープニングは映像で役名を投影してくれたけど、舞台上にいっぱいいすぎて、今誰の役名なのかもわかんないよ笑!圧巻。

出演してる中だと小沼将太西銘駿しか知らなかったけど。。。今回初めて観たキャストの中では、宇野結也くんが良かったです。テニミュの手塚役なのね。メイン三人の演劇部に協力する読書研究会の人の役だったけど、なんと言うか彼の演技が一番無理してない感じがしました。役柄があってると言うか。

あと、何と言ってもアイドル研究会の存在感が強すぎ!会長役の山本学くん、今後注目しますわ。仮にもイケメン劇団を謳ってるのに、あそこまでキモオタになりきるアイドル研究会略してドル研のメンバーにあっぱれ。あと、学祭のパフォーマンスでペンラ持ってオタ芸するんだけど、まさかの照明なしっていうね笑!イケメン劇団なのに、顔見えてないじゃyん!なんという潔さ!

アイドル応援にも体力が必要ということで、ドル研も走り込みするんですけど、その時の掛け声が全員オスカー所属のアイドルっていうのも面白かった笑。『後藤!久美子! 藤田!ニコル!』みたいな笑。一番笑ったのは『剛力彩芽剛力彩芽!木曜8時はアンビリーバボー!』ですね笑笑。

アイドル研究会の中にいた依田啓嗣くんも、遠目にみたら菅田将暉みたいで良かったです。セリフがなくて演技の方は良くわかんなかったけど。。。これから頑張れ!

ストーリーについて

脚本は宇宙人アイドルCHaCK-UPの亀田さんということで、期待していましたが面白かったです。男劇団に白虎隊ってきくと、あ〜よくある感じか。。。新撰組じゃないだけましか。。。って印象だったけど、予想してないストーリー展開で楽しめました。

あと、前述の通り、イケメンを謳ってる子達に容赦ないのがいい。一人一人に見せ場を作るんじゃなくて、脇役は脇!ってのが、ガチの劇団ぽいですね。

ラストシーンで、誰もステージ上にいないのもかっこよかった。空舞台にスポットライトが3つあたって、すでに消えてしまった白虎隊の三人をイメージしてるんだとお思うんですが。。。これは演出の伊藤さんのプランかな?

ネタ?偶然??

個人的に一番ツボったことがありまして。。。オープニングとラストにみんなが謳って踊るメインテーマ?の歌詞。サビが『バンバンバン(指でピストルっぽい振りをしながら)!バーニング!』っていう歌詞なんだけど。。。バーニングって、稲森いずみとかが所属している芸能事務所ありますよね。。。君たちオスカーだろ!ってめっちゃツボってしまったんですが。。。しかも結構頻出する歌詞なのよ笑。これ偶然なんでしょうか?それとも壮大なネタ笑??



ということで、旗揚げ公演としては成功したんじゃないでしょうか。お客さんも結構入ってたし。今後の活動も頑張って欲しいですね。