舞台とお酒が好きな人の備忘録

舞台とお酒が好きな人の備忘録です。

6/23観劇 BQMAP『月感アンモナイト』

BQMAP『月感アンモナイト』

作・演出・美術 奥村直義
会場:シアターサンモール

www.bqmap.com

今回もチラシに惹かれて観に行ってきました。そこはかとなく漂うアングラ感、不条理感。。。これは。。。!?と思ったんだけど、ちょっと思ってたんと違かった笑。

思ってたんとちゃう

元来、くらーい話が好きです。誰も救われないような話。それにちょっと耽美要素があると最高。ちなみに推し以外で好きな男性は、ハンターハンターヒソカ様と、マッツ・ミケルセンの方のハンニバルと(ホプキンス様も嫌いではない)、ジャレッド・レトジョーカーです。

そんな私がチラシに惹かれて観に行った本作。オープニングの音楽からあれ?って感じがして。。。なんか、さわやかだぞ??もしかしてそんなにドロドロしてないの?この舞台??と。。。

その予感は的中しました笑。てか、結構歴史ある劇団なんだから、知っとけって話ですけどね。江戸の名残がある大正、芥川龍之介平井太郎=江戸川乱歩アンモナイト。。。このキーワード達、めちゃくちゃ刺さるんだけどな。そのまとめあげ方が、私が好きな感じとはちょっとずれてました。ごめんなさい。

和傘に一文字ずつ、タイトルを映し出すオープニングは幻想的で良かったです。あと、制服姿の眼帯つけた少年たちが、追い込まれるシーンはちょっとライチ☆光クラブを彷彿とさせて好きですね。

感想(つっこみ)と疑問箇条書き

以下、思ったことと疑問に感じたことを箇条書きでまとめます。中には私の知識不足もあるかもしれないので、ご存知の方はぷぷって笑うかご指摘頂けますと幸いです。あと、これはアンモナイトシリーズの第1作目らしいので、続編の『パノラマスイッチ』につながる伏線なってこともあるかもしれません(ネタバレ含みます)。

  • 芥川龍之介平井太郎江戸川乱歩)って本当はどれぐらい交流あったの?
  • 芥川龍之介アンモナイトって何か関係あるの?
  • 冒頭の、声だけしか登場しない妻と芥川の会話シーン。芥川の記憶が混濁してるようだけどこの伏線は?河童について思い出そうとしている影響で、通常の記憶にも影響がでるってことだったのか。。。
  • 自分のことを“乱歩くん”と呼んでと主張する平井に対し、頑なに“太郎くん”と呼び続ける芥川。これは何を意味している?最終的に平井は、特別なひとなら“太郎くん”でもいいって言ってるし。。。二人がお互いを信頼できる関係性になったってっいう演出なのかな?
  • 芥川の家に平井が“突然くる”、“土足で上がってくる”ところの伏線があるのかと思ったらなかった(気がする)。平井は芥川の妄想とかいうオチなのかと思った。
  • 殺陣が全体的にぬるっとしている。
  • 柴木丈瑠さん演じる、本当は天狗の甘粕さん。ずーっとかき氷食べながら出てくるので、妖怪だってことはうすうす気づいてたけど、かき氷が伏線で実は雪男でしたとかだったら面白かったのに。ガチで氷すきなだけかーい。
  • 妖怪一座の中で化け猫だけが生き残る(?)。なんで猫だけ。。。と思ったけど、のちにこの猫が『我輩は猫である』の猫になるから残ったのか!?でも時系列的にはりょっと無理がありそうですね。
  • 芥川龍之介と河童の関係は?これは調べてみたら、芥川って結構妖怪好きだったらしいですね。あと『河童』という作品もありました。

河童 (集英社文庫)

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竹内順子さん。。。!

私が生まれて初めて遠征したのって、ハンターハンターミュージカルだったんですよ。アニメ第一弾の声優さんが、舞台でも同キャストでやるっていうのが売りだったやつ。その時、ゴン役の竹内順子さんが、足傷だらけにして飛び回ってたの観て感動したんですけど、それ以来ウン10年ぶりの生順子さん!*1

『月感アンモナイト』はアンサンブル的な役でしたが、カーテンコール後に『パノラマスイッチ』のCMと銘打った寸劇がありまして。その時の語り手をやってらっしゃった。素敵な声だな〜。順子さんの演技もうちょっと観たかったな。



と、想像とは違い、好みどストレートという感じではなかったですが、まあまあ(失礼)楽しんできました。これもまた一期一会。。。ツイッターでもつぶやきましたが、日本の文豪について知識がなさすぎなので、勉強しないとなあとも思ったのでした。

*1:多分お声は何かしらで聞いている気がする