舞台とお酒が好きな人の備忘録

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6/20観劇『ジョン万次郎 もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ』

『ジョン万次郎 もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ』

原案:「ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂」(集英社文庫)マーギー・プロイス/著 金原瑞人/訳
脚本:鈴木哲也/演出:大関
主催:テレビ朝日ミュージック/ローソンエンタテインメント
会場:EXシアター六本木

mottorekishi.com


劇団ひとりじゃないほうのジョン万次郎。観て来ました。

※注
また“合わない”タイプの芝居になりますので、辛口ご容赦ください。。。

そもそもな話

このもっと歴史を深く知りたくなるシリーズですが、『剣豪将軍義輝』(後編だけ)、『桃山ビート・トライブ』と観せて頂いてるんですが。。。なんか、普通、な感じがするんですよね。。。ストーリーもつまらなくない、キャストも舞台セットも豪華、どこが悪いというわけではないんですが、当たり障りのない芝居という印象で。。。

今回のスタッフも、前2作と同じだったので、またいつもと同じ感じなのかな〜と思っておりましたが、予想を裏切らなかった笑。舞台セットもいつも通り、奥行きがあって、可動式の階段舞台。音楽も壮大な感じ。あとさ〜。。。照明が。。。暗転多いんだよな〜。。。あと、要所要所で暗転になるタイミング、早い気がします。もう少し余韻あってもいいんじゃないの、とシロートながら私は思ってしまいました。


キャストについて

キャストもこのシリーズ常連さんが目立ちますが、注目は溝口啄矢、石原壮馬、正木郁のドリフェス!勢ですね。ドリフェス!勢はプロジェクト終了とともに一気にみんな舞台出演多くなった感じがする。ドリフェス!はお仕事でちょっと関わらせて頂いたこともあって、この3人が揃って出演するということで注目してました。

ちょっと失礼を承知で書いちゃうけど、3人とも、ちゃんとお芝居できるんだね!ドリフェス!は慣れない声優業で棒読み気味だったんだけど(でもそれがあのプロジェクトの味でもあると思うので否定はしないです)、ちゃんと舞台上でお芝居してて関心というか安心しました笑。

ジョン万次郎は、漂流した先でアメリカの捕鯨船に拾われて、言葉も何もわからない状況から持ち前の好奇心と探究心でアメリカ人と交流し英語を身につけていきます。そのアメリカ人勢と日本人勢のやりとり、全部日本語セリフで行われるんだけど、ちょっと無理あるかなあと。。。そもそも、寿里さん以外、体格的にみんな日本人にしか見えないよ笑。寿里さん以外(2回目)。

細貝さんなんかシアトル育ちだから英語でやればいいのにと思ってしまった。*1でもその場合観客側に字幕とか出さないとだから、難しいんですかね。

あと、キャストのほとんどが、アメリカ人と幕末の名士たちの1人2役を演じてます。寿里さんとか、輝山くんとか、シリーズの常連は日本人役の方がすごくやりやすそうにやってた印象でした笑。かっちは、見た目が外国人少年みたいだからアメリカ人の役もハマってた。役名イッチだったし笑。

山崎樹範さんに脱帽

今回のMVPは山崎樹範さんの勝海舟。彼が出てると、舞台上のテンポがい意味ですごく乱されるんですよね。冒頭で書いた“当たり障りない感じ”って、テンポが一定だからなんだと思う。なので、山崎さんの型破りな演技がいい感じに雰囲気をぶち壊して、風通しよくしてくれてました。彼の登場シーンは笑ったな〜。

長ゼリフ長すぎ問題

クライマックスのジョン万次郎の長ゼリフ。。。長すぎやしませんか笑。いや、長ゼリフなんだから長いの当たり前なんだけどね。さすがに長すぎるよ〜。。。長いのはいいんだけど、しゃべってるみぞたく以外が棒立ちすぎるよ〜。。。みんなもっと芝居してよ〜。。。(もしかしてちゃんと芝居してて、私の感受性不足だったらすいません)。



以上、いつも以上に辛口失礼いたしました。このシリーズ、演出家そろそろ変えた方がいいと思うよ。歴ためライブのほうはおもしろいんだけどな〜。。。

*1:実祭稽古の時に、細貝さんが全部英語でやったこともあったそうです。みぞたくは本当に何言ってるかわかんなくて、感覚をつかむ参考になったと。アフタートークより。