舞台とお酒が好きな人の備忘録

舞台とお酒が好きな人の備忘録です。

11/29観劇 カクシンハンPOCKET『ヴェニスの商人』

各所から評判を聞き、一度観てみたいなと思っていたカクシンハン。しかも会場が原宿のVACANT!こりゃ行くっきゃない!ということで行ってまいりました。

カクシンハンPOCKET『ヴェニスの商人

演出:木村龍之介/翻訳:松岡和子/作:シェイクスピア

製作:カクシンハン

会場:VACANT

kakushinhan.org

原宿に再現されたおしゃれ都市

劇場というよりはパフォーマンススペースといったほうがふさわしいVACANT。前に『ヘッダ・ガーブレル』で初めて訪れたんですが、そのおしゃれ空間にすっかり魅了されてしまいまして。。。
leo-writer.hatenablog.com

今回も会場に入った瞬間、期待を裏切られることなく、素敵空間が広がっておりました。舞台のヴェニスにちなんでか、ご案内をしてださる方たちはみんな黒いフェイスマスク着用。会場の中央部分がパフォーマンススペースになっており、その四方を囲むように客席が設置されています。この椅子もバラバラでそれがおしゃれなんだよな。。。で、中央スペースでも黒マスクを着用したパフォーマーさん達が紙をちぎって何かを作成中。船?地図?のように見えたそれ、てっきり劇中で使用されるのかと思いきや開演前に片されてしまいました笑。

劇中でもプロジェクションマッピングが効果的に使用されていたり、カクシンハンの代名詞?となっているパイプ椅子がうまく演出に使用されてたり*1と、ビジュアル表現がめっちゃおしゃれ。あと謎のダンス!ダサかっこいい振り付けがすごく好きでした。なんかのオマージュなのか、オリジナルなのか。。。

ヴィジュアル面については、出演者の真以美さんのツイッターにお写真が載ってたので拝借いたします。

個性のごった煮

役者さん達もみなさん個性的でした。カクシンハン所属の河内大和さんて、すごい独特な方だなと。。。まずその見た目のインパクトが凄すぎる。頭頂部は、ズバリ禿げてらっしゃる。ですが、髪の毛自体は肩につくぐらいの長さでウェーブヘア。眼光は鋭くて、キリスト教徒に迫害された憎しみを抱えるユダヤ人の金貸しシャイロックがとても似合ってた。

大富豪の娘、ポーシャの次女のメリッサが、何故かDavid John Taylorさんという外国の方で、その方だけ英語で芝居をして字幕で表現されてました。古語っぽい英語の台詞回しで大仰な演技がちょっとやりすぎな印象だったんだけど、確かにあそこで普通にかわいい女の子がメリッサ役をやっていても面白くはなかったなあと。あと、国際都市で様々な人種や言語が飛び交うヴェニスを表現した演出だったのかもしれないですね。

ゲストの白倉さんも面白かったなあ。貿易商人アントーニオと、芸人を思わせる*2シャイロックの使用人ランスロットのギャップが激しすぎて、途中までおんなじ人だと気がつかなかった笑。



初カクシンハン、100%楽しめたんですが、『ヴェニスの商人』についてもう少し知識があれば演出の意図とかも理解して、120%楽しめたのかな〜と若干口惜しい気持ち。次回はこちらの準備も整えて、必ず観たいカンパニーです。



マシュマロよろしければ〜!
marshmallow-qa.com
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*1:ポーシャの求婚相手が選ぶ3つの箱が、吊るされたパイプ椅子で表現されてる

*2:名前だけでも覚えて帰ってくださいって言ってたし笑