舞台とお酒が好きな人の備忘録

舞台とお酒が好きな人の備忘録です。

2018年9月の本棚

9月に読んだ本たち。

『歩きながら考えた。-やさしい演劇論集』

歩きながら考えた。―やさしい演劇論集 (五柳叢書)

歩きながら考えた。―やさしい演劇論集 (五柳叢書)

推し舞台の予習として読んだ川村毅さんの演劇論集。まず一言。この本、字体が可愛いい!なんかころっとしてて。

タイトルに“やさしい”と銘打ってることもあり、前半は早稲田大学で川村さんが行った講義の内容を後述形式でおこしてあり読みやすかった。日本のアングラ舞台の歴史みたいなことも学べるし。後半の各所で発表された演劇論集の再録になってくると、結構読み手の読解力が求められる。。。

“演劇は辛い現実を考えることの娯楽”という一文が印象に残っている。その考えからすると、2.5次元舞台って対極にあるものなんだな〜と思った。演劇も2.5次元も両方好きですけどね。楽しみ方がそもそも違う、別物なんだろうな。

ハンニバル 下』

ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)

ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)

なぜにいきなり“下”なのか笑。上巻はずいぶん前に読了していたのですが、この翻訳が読みにくくて。。。下巻は途中まで読んでずっと放置していたのです。でも最近の読書筋トレにより、文章が読めるようになったので再び開いてみたところ、一気に読めた。

今更知ったのですが、映画版の『ハンニバル』と小説版のエンディングって全然違うのね〜!!!ものすっごい衝撃を受けました。一人で興奮して、読了当時あった人に話しまくったけどポカンとされた笑。そりゃそうだ笑。

『東電OL殺人事件』

東電OL殺人事件 (新潮文庫)

東電OL殺人事件 (新潮文庫)

ハンニバル』でドロドロ要素ほしい熱を刺激されて読んだ本。図書館で予約して借りたんですが、文庫だと思ったらハードカバーでしかもでかっ!となった。さらになんかすごく古くて汚れもあった本でした。。。読んでるときに、本についてる栞ちぎれたし。。。

内容は面白かったけど、作者の表現がちょっと大げさだし、要所要所にこじつけ気味な比喩表現が目立った。でもネパールまで行って、事件の関係者に話を聞いたところは旅行記的な面白さもあり、読み応えがありました。

『QJKJQ』

QJKJQ

QJKJQ

本屋で文庫版を見つけて面白そうって思って図書館で借りました。

予想通りめっっっちゃ面白くて、2日ぐらいで一気に読んだ。話の導入部分が好みドンピシャだし、予想できそうな感じもありつつ、その予想のナナメ上をいく展開が非常に面白かった。最終章のちょっと詩的な終わり方も好き。


なんかおどろおどろしいラインナップでしたね笑。


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