読書録
8月に読んだ本たち。夏休みもあったし、実家に帰る途中なんかでもいっぱい読めるぞ〜と思ったけどそんなには読めなかった。。。
『あらすじで読むシェイクスピア全作品』
- 作者: 河合祥一郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2013/12/02
- メディア: 新書
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『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち:近代の観劇と読書』を読んで、そういえばシェイクスピアってロミジュリぐらいしか詳しく知らないかも。。。と思って読んでみた。あと今月『メタルマクベス』行くのです。なのでその予習として。『ハムレット』と『マクベス』ってよくごっちゃになりませんか?あと『十二夜』と『夏の夜の夢』も。。。
これで手っ取り早くシェイクスピア通だぜ〜!と安直な考えに心踊らされてページをめくった私ですが、前書きでその野望は砕かれるのでした。。。それがこの著者の言葉。
本著はすでにシェイクスピア作品を読んだ方向けの参考書として活用いただきたい。*1
。。。そっか〜。。。そんなに甘くないよね〜。。。やはり真のシェイクスピア通を目指すんであればちゃんと全ての作品に触れないといけないですよね〜あはは〜。。。
と言いつつもざっくり全体を把握するのにはよかったです。思ったのはシェイクスピアの喜劇はトレンディドラマ感あるなっていうこと。『恋のから騒ぎ』なんて特に。複数の男女が出てきてすったもんだやった挙句最後にはみんな別の相手とくっつくみたいなところが。あと、イギリス王朝の歴史劇は理解するのが難しいですね。。。るひまさんのお力添えでようやく日本史もわかってきた感じなのに。。。外国の歴史にまで触手を伸ばせるのはいつになるでしょうか。。。
『眠れない一族-食尽の痕跡と殺人タンパクの謎』
- 作者: ダニエル T.マックス,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: 単行本
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この本がそんなカニバリズムメインの話じゃないっていうのはわかってたんだけど。。。長かった。。。要約すると、狂牛病などの病気はウイルスではなく“プリオン”と呼ばれるタンパク質が原因で起き、そのプリオンが原因で謎の遺伝病に苦しむイタリアの一族の話。
プリオンはタンパク質なので、その病気にかかった動物の肉を食べると食べた人も同じ病気を発症する。で、病気に関する歴史を紐解いて行くと、狂牛病の原因が肉骨粉だったことしかり、人類もかつて人肉を食べていたことが原因で同じような病気が感染した可能性がある。。。的な。
全体を10とすると、そのカニバリズムに関する部分は1ぐらいしかなかった。。。残りは中世イタリアから現代に至るまで羊、パプアニューギニアの原住民、牛などの病気の歴史とその研究者について。。。うん、頑張って読みました。読書の筋トレみたいだった笑。
『本懐』
- 作者: 上田秀人
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/05/17
- メディア: 単行本
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一番最初に収録されていた大石内蔵助の話は、最後目頭が熱くなりました。内蔵助の息子を思っての仇討ちの決意、切腹への覚悟、そして最後の瞬間まで自分より先に腹を切るかもしれない息子への想い。。。泣けた。
そのほかの話は結構淡々と各自の切腹に至るまでの瞬間を描いた感じの印象。今川義元に至っては切腹してなかったし。。。それまで歴代の切腹を描き、武士のけじめともいうべき行為を最後に許されなかった今川義元の無念を感じて欲しいという作者の意図らしいですが。
結構固めの本ばっかり読んでた8月でした笑。
*1:完コピではなくうろ覚えの文章です。