舞台とお酒が好きな人の備忘録

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7/21観劇 艶∞ポリス『顔!!!』

どうも、こんにちは。ややお久しぶり?の更新です。この間舞台は観てなかったけど、本も読んでたし色々書きたいこともあったのですが、今月部署を異動しまして。。。そしたら今まで暇だったのがめちゃ忙しくなり苦笑。毎日疲れ果てて、更新できない日々が続いておりました。

艶∞ポリス『顔!!!』

作・演出:岸本鮎佳

会場:駅前劇場

tsuyapolice.com

下北沢行くの、一昨年の本多劇場でやった推し舞台以来!小劇場もいいよね〜。

やっとんさん。ああやっとんさん、やっとんさん。

今回の作品を見に行ったきっかけは、やっとんさんこと谷戸亮太さんが出演されてるから。3月の『白痴』でのまさに“怪演”に魅了されてしまい。。。またやっとんさんを舞台で観たい!と思って行ってきました。艶∞ポリスさんの雰囲気みたいなのも、合いそうだったし。

その動機を裏切らないやっとんさんの活躍ぶり。。。冒頭から登場し、なんか柄柄しいトップス*1ツーブロックの髪形、ヘアメイクさんの役というところでほのかなオネエみのある仕種。。。と大好物笑な感じで、すばらしかったです。メイクするときちょっと手が震えてたのが気になったけど笑。慣れてないのかな。

やっとんさんが発すると、ちょっと面白いセリフがめちゃくちゃ面白くなる感じあるよね〜。好きです、あの雰囲気。

いそうで、いなそうな人たち。

あるドラマの撮影現場のメイクルームでの話なんだけど、やっとんさん以外の登場人物たちも魅力的でした。みんな、いそうでいないスレスレのとこついてる!

局のAPってだいたいあんな感じで元気が良くて勢いで仕事してそうだし、女性のプロデューサーはメイク濃くて笑い声めちゃくちゃでかそうだし、メイクのアシスタントはちょっと野暮ったそうなのに髪形は個性的そうなんだよな〜笑。

そんな人たちのまた、こんな感じの会話してそう〜っていうテンポ感あるやり取りので作られる笑いが面白かったです。チーフメイクさんが、メイクしている女優さんとの会話終わりに、途切れさせずにアシスタンントに指示する感じとか。「○○ですよね〜リップ。」みたいな笑。今ドラマ出演中の岸本さんの体験談なのかな笑。

テーマは顔。。。か?

とても面白かったんだけど、顔に対するコンプレックスという話のテーマについてはちょっと一貫性がないかなと思った。

あらすじや当日パンフにもあるように、美人な女優さんが美人であるからこそする苦労や降りかかってくる災難を描きたかったと思うんですが。。。以下にネタバレありで主要人物の顔に対する思いを、自分なりにですがまとめてみます。*2

赤星さん:美人な女優。美人であるから演技を評価されず、プロデューサーに枕営業の対象にされることが悩み。ずっと誘われてたエロプロデューサーを最後に突き飛ばし、気絶させてしまう。*3

丸田キミ:美人じゃない女優。顔ではなく演技で頑張ってきた。美人じゃないから共演者やスタッフから無意識な差別を受けてる。赤星とも昔オーディションで一緒になったのに、彼女からは忘れられてる。

せりな:新人女優。顔は美人な方。頑張っても褒めてもらえないことがいやで、女優業やめようと撮影中に失踪。最終的にメイクアシスタントの説得?を受けて現場に戻り、演じきる。今の事務所をやめて女優続けることを示唆するようなセリフあり。

オビ:現場のチーフメイク。顔は普通。昔赤星が駆け出し時代にメイクしたけど忘れられており、その時赤星をディスってた師匠メイクの水谷(やっとんさん)に専属メイクの座を奪われる。最後、自分のことをディスってくる水谷をメイクボックスで殴って気絶させる。

こんな感じ。この中で顔にコンプレックスがあるように見えたのは、赤星さんと丸田キミだけのようでした。そして主人公であるはずの赤星さんが抱えるコンプレックスよりも他の登場人物たちの生き様の方がドラマチックだから、なんとなくバランス悪い感じがしたんだよな。。。

最後は赤星さんの「私たち、頑張ったよね!?*4」というセリフで終わるのですが、女は美人も不美人も努力の中で生きているというメッセージだったのかしら。そう思うとスッキリするな。



どなたかの感想で読んだけど、顔云々は関係なく、女の生き様を描いた作品として楽しかったです。艶∞ポリスさんはまた観てみたい。

*1:推しに似合いそうなやつ

*2:登場人物の名前は正式名称でなく、舞台中に自分の中で脳内変換された表記でおおくりします

*3:本人は殺したと思ってるけど、最後暗転の中プロデューサーは立ち上がるので実際は死んでないと思う

*4:頑張ってるよね、だったかも