舞台とお酒が好きな人の備忘録

舞台とお酒が好きな人の備忘録です。

映画『娼年』を観た

もっぱら舞台ばっか行ってる私ですが、たまには映画も観ます。映画も嫌いじゃないです。ただ舞台>映画なので時間もお金も、前者の方に回しがちなだけ。。。ほんとはもっと映画も観にいきたい。あと、動画配信サービスとかにも入ってばんばん観たい。

ということで、久しぶりに映画館に行って映画を観てきました。観たのは『娼年』。舞台版をやってた時に観たいな〜と思いつつ、結局行かず。映画になってハードル下がったので行こうと思いつつ、なかなか腰が上がらず。。。今回友人も観たいというので、公開からちょっと経ったタイミングですが観に行ってきました。

shonen-movie.com

観たのは渋谷のヒューマントラストシネマ。普段舞台ばっかり観に行ってると、映画館の座席の座りごごちの良さにびっくりしませんか?私はします。

さて。前置ですが、私は舞台作品ほどたくさん映画を観ているわけではないので、あんまりあーだこーだいうだけの経験値が映画に関しては足りないと自覚しています。そんな映画経験値的なヨチヨチ野郎の感想なので、コイツわかってないなあ、的なところがあればご指摘頂けると嬉しいです。

さてさて。

観終わった後の印象は、ふーん。。。て感じでした笑。この作品のテーマって“少年が娼夫としての仕事を通して成長していく様子を描く”ってことだと思うんだけど、松坂桃李くんの主人公の成長の過程っていうか、心情の変化が読み取れなかったんだよなあ。。。これは私の問題で、感じ取れるだけの経験値がなかったということなのかもしれないです。

特に猪塚健太がやってた痛みを快感と感じるコールボーイ、東とのやりとり。あれがどういう意味を持つのかがわかんなかった。。。ああいうエピソード自体は好きなんですけどね。ちなみにグロとか痛いのは割と平気なのですが、小指ボキンの瞬間はポップコーン食べてちょっと、自分の中でごまかしました笑。

終盤、主人公を自分が経営するクラブのコールボーイにした女性オーナーは逮捕されてしまいます。拘留前に、主人公に書いた手紙という程の独白のシーン。“あなたのお母さんもまた娼婦でした”*1って言われるんだけど。。。で??ってなりました。。。だからなんなの?原作ではもう少し深く、そこの伏線回収されてんのかな?

映画の感想とは直接関係ないけど、主人公が相手する客の中で、尿意を我慢しておしっこする瞬間を見てもらうことで快感を感じる女性が登場します。しかもこの女性は、単純に見てもらうだけじゃなくて、自分と同じ知的レベルの相手じゃないと興奮しない、と。

それ、わかるわ〜。別に放尿を見てもらいたいんじゃないですが笑。話してても、自分と同じ知識というか経験値の人物じゃないと、真の共感て得られないですよね。特に愚痴とか。。。

セックスシーンは思ってたよりも激しくて生々しかったので、これをどうやって舞台で表現したのかがすごく気になりました。


と、映画自体はまあまあな感じでしたが、原作も読んでないので作品自体を真に味わえているかは分かりません〜。図書館で原作借りて読んでみようかと思ったら、結構な予約待ち。。。いつか借りれる時がきたら読んでみようと思います。

*1:お母さんは、主人公が小さい時に繁華街で倒れ、亡くなっている